7月19日、Pivot Bio社は、DCVCとTemasekが主導する出資ラウンドで450億円超を調達したと発表した。同社の累計調達額は600億円を超えた。
PIVOT BIO社は旧来の合成窒素肥料に代わる微生物窒素肥料を提供している企業だ。
1,970億ドル規模の世界市場である合成肥料は、作物に関連する温室効果ガスの主要な原因であり、土壌を枯渇させ、水源や漁業に悪影響を与えいるが、Pivot Bio社の技術は、合成窒素の悪影響を排除し、今後10年間で2,000億ドルの環境破壊を防ぐことができ、また、不安定な気候に直面する農家に安定した収量と利益を提供することができるとしている。
Pivot Bio社は、合成窒素に代わる肥料を、農家の厳しい要求を満たす規模と性能で出荷している。
合成窒素肥料は、グローバルな食糧システムの需要を支えているのは確かだが、合成窒素肥料は非効率的で、農家にとっては高価であり、世界の温室効果ガス排出量の7%を占め、土壌を劣化させ、水源や漁業に悪影響を与えるなど、合成窒素はもはや農家や食料安全保障にとって実行可能なソリューションではないとしている。
【参照ページ】
(原文)PIVOT BIO RAISES $430 MILLION TO REPLACE SYNTHETIC FERTILIZERS IN AG
(日本語訳)PIVOT BIO、450億円超を調達