DHL、エールフランスKLM航空とSAF契約を締結。8万トン超のCO2排出量を削減

DHL、エールフランスKLMオランダ航空と持続可能な航空輸送に関する契約を締結、8万トンの排出を回避

2月8日、ドイツのDHLグループの航空・海上貨物輸送部門であるDHL Global Forwardingは、エールフランスKLMマーティンエア・カーゴ(AFKLMP)からの3,300万リットルのサステナブル航空燃料(SAF)の購入合意を発表した。DHLによると、この契約により80,000トン以上の二酸化炭素排出量の削減を見込む。

今回の合意は、AFKLMPが2020年に開始した荷主とフォワーダーがSAFの割合でフライトを運航できるプログラムに続くもので、AFKLMPは顧客の投資のSAF調達への使用を保証する。

持続可能な航空燃料は、DHLがサステナビリティロードマップで掲げた排出量削減目標の達成を可能にする重要なツールの一つである。昨年発表されたロードマップには、より野心的な気候目標の導入や、役員報酬とESG目標の関連付けなど、脱炭素化および環境持続性に関する一連のコミットメントが盛り込まれている。

DHLの目標には、航空・路線便の燃料需要の少なくとも30%を長距離便の持続可能な燃料で賄うことが含まれている。ロードマップの発表以来、DHLは持続可能な航空燃料プログラム、全電気貨物機の発注、脱炭素海上輸送の提供、カーボンニュートラルな米国国内配送オプションなど、低炭素輸送に関するいくつかの取り組みを発表している。

【参照ページ】
Another step towards sustainable air freight: DHL purchases 33 million litres of sustainable aviation fuel from Air France KLM Martinair Cargo

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る