CalSTRS、2030年までにポートフォリオの温室効果ガス排出量の半減を約束

 

8月31日、米国最大級の公的年金基金であるカリフォルニア州教職員退職年金制度(CalSTRS)は、2030年までに投資ポートフォリオ全体の温室効果ガス(GHG)排出量を削減する誓約を含む、気候に焦点を当てた一連の投資イニシアティブおよびコミットメントを発表した。

本コミットメントは、CalSTRSが昨年、2050年までにネット・ゼロのポートフォリオを達成する目標を設定したことに続くもので、”気候変動は世界経済のあらゆるセクターとあらゆる資産クラスに重大なリスクをもたらす “という認識のもと、新たに実施した「トータルファンド計画」の一環をなすものである。

2030年のポートフォリオ排出量削減目標に加え、CalSTRSは、リスク・リターン分析や制度への潜在的影響の一部として、投資判断に排出量を組み込むプロセスの採用、公的株式ポートフォリオの20%を低炭素インデックスに配分、投資判断の指針となる資産・負債モデリングのフレームワークに気候シナリオを統合することを紹介した。

【参照ページ】
(原文)CalSTRS’ Board sets science-based emissions goal for 2030 and commits to additional net zero actions
(日本語訳)CalSTRS、2030年までに3,000億ドルのポートフォリオの温室効果ガス排出量を半減させることを約束

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. 2025-7-10

    EUタクソノミーの簡素化で企業の負担軽減へ―欧州委、報告義務緩和を採択

    7月4日、欧州委員会は、EU共通の分類基準であるEUタクソノミーに関する一連の簡素化措置を採択した…
  3. 2025-7-9

    ISSB、SASB基準の包括的見直し案を公表

    7月3日、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は、SASB基準の改訂案およびIFRS S2実…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る