8月31日、米国最大級の公的年金基金であるカリフォルニア州教職員退職年金制度(CalSTRS)は、2030年までに投資ポートフォリオ全体の温室効果ガス(GHG)排出量を削減する誓約を含む、気候に焦点を当てた一連の投資イニシアティブおよびコミットメントを発表した。
本コミットメントは、CalSTRSが昨年、2050年までにネット・ゼロのポートフォリオを達成する目標を設定したことに続くもので、”気候変動は世界経済のあらゆるセクターとあらゆる資産クラスに重大なリスクをもたらす “という認識のもと、新たに実施した「トータルファンド計画」の一環をなすものである。
2030年のポートフォリオ排出量削減目標に加え、CalSTRSは、リスク・リターン分析や制度への潜在的影響の一部として、投資判断に排出量を組み込むプロセスの採用、公的株式ポートフォリオの20%を低炭素インデックスに配分、投資判断の指針となる資産・負債モデリングのフレームワークに気候シナリオを統合することを紹介した。
【参照ページ】
(原文)CalSTRS’ Board sets science-based emissions goal for 2030 and commits to additional net zero actions
(日本語訳)CalSTRS、2030年までに3,000億ドルのポートフォリオの温室効果ガス排出量を半減させることを約束