1月15日、グローバルなインパクト投資会社responsAbility Investmentsは、アジア気候戦略の第三次資金調達を成功させ、総額が3億5000万米ドルを突破した。この戦略は、2025年までに5億米ドルの調達を目指し、アジア全域で低排出ソリューションへの投資を進めている。
今回の資金調達では、民間セクターからの出資が全体の半分を超える2億米ドルに達し、公的・開発金融機関からの貢献も1億5400万米ドルとなった。特に、ドイツ連邦経済協力開発省(BMZ)の支援を受けたKfWが、2000万ユーロのジュニアキャピタルを追加したことが、さらなる民間資金調達を引き出す要因となった。
責任投資の最高クライアント・投資ソリューション責任者ステファニー・ビロ氏は「アジアのエネルギー移行には、公的機関と民間セクターの協力が必要不可欠である」と述べた。
具体的な気候インパクトへの投資
この戦略は、再生可能エネルギー、バッテリー貯蔵、電動モビリティ、エネルギー効率、循環経済など、CO2削減効果の高い分野に注力し、約1600万トンのCO2削減を目指す。また、「気候インパクト評価・モニタリングフレームワーク」により、成果の透明性と責任を確保している。
アジアの重要性
世界最大の温室効果ガス排出地域であるアジアは、50%以上のCO2排出量を占める一方、2050年までにエネルギー需要が大幅に増加すると予測されている。この戦略は、気候変動への対応を進めるため、気候技術やインフラへの投資を推進している。
【参照ページ】
(原文)Mobilizing substantial capital from private sector: responsAbility Asia Climate Strategy surpasses USD 350 Million at Third Closing
(日本語参考訳)民間セクターから多額の資金を動員:responsAbility Asia Climate Strategy、第3回クロージングで3億5000万米ドルを超える