5月11日、気候テック・スタートアップのCloverlyは、1,900万ドル(約25億円)を調達したことを発表した。調達資金はボランタリー・カーボン・マーケット(VCM)インフラプラットフォームの開発、チームとグローバルプレゼンスの拡大を目的としている。
アトランタを拠点とするCloverlyは、ある活動から排出される炭素量を計算し、この影響に対処するためにリアルタイムでカーボンオフセットを購入するためのAPIとして、2018年に立ち上げられた。同社はまた、複数の炭素除去サプライヤーからのクレジットを提供する新しいサプライヤー・プラットフォームを立ち上げ、サプライヤーが商業運営を管理できるソフトウェアも提供している。
温室効果ガス(GHG)の放出を打ち消すカーボンオフセットプロジェクトとそれに関連するクレジットの需要は、今後数年間で大幅に増加すると予想される。企業やビジネスがますますネット・ゼロの野望を打ち出し、自らの絶対排出量削減努力への橋渡しとして、あるいは排出回避が難しいバランスをとるためにオフセットに目を向けるからである。Cloverlyは、炭素クレジットの購入、あるいは自社の製品・サービス、・サプライチェーンに自社の技術を組み込むことによって、企業が気候変動対策を拡大することを可能にする。
同社は、シリーズA資金調達ラウンドで得た資金は、新しいサプライヤー・プラットフォームを含むVCMインフラの開発資金として、また、チームを3倍にする予定の大規模な人員拡張と、ロンドンに第2本社を立ち上げるための資金として使用されると述べている。
今回の資金調達ラウンドは、テクノロジーに特化したベンチャーキャピタル投資家のGrotech Venturesが主導し、新規投資家のAquiline Technology Growth, Impact Engine, Mission One Capital, New Climate Ventures, CreativeCo Capital、既存投資家のTech Square Ventures, SoftBank Opportunity Fund, Circadian Ventures, Knoll Ventures, SaaS Ventures, Panoramic Venturesが参加した。
【参照ページ】
(原文)Cloverly Announces $19M Series A Funding Round and Validation of the New Voluntary Carbon Market Supplier Platform
(日本語訳)Cloverly、1,900万ドルのシリーズA資金調達ラウンドと新しい自主的炭素市場サプライヤー・プラットフォームの検証を発表