BNPパリバ、PCAFの250番目の署名機関に。融資先の排出量の測定・開示を約束

BNPパリバ、PCAFの250番目の署名機関に。融資した排出量を測定・開示することを約束

4月13日、Partnership for Carbon Accounting Financials (PCAF) は、パリに本拠を置くBNPパリバが、PCAF報告基準を通じて融資先の排出量影響の測定・開示を約束し、イニシアティブへ参加したことを発表した。

PCAFは、金融機関のグローバルなパートナーシップであり、融資や投資に伴う温室効果ガス(GHG)排出量を評価・開示するための手法の開発・実施を目的として、2019年に発足。発足以来、急速な成長を遂げており、BNPパリバは250番目の署名機関となる。現在では約9,000兆円の金融資産に相当するイニシアティブに参加している。

2020年11月、PCAFは「金融業界のためのグローバルGHG会計報告基準」を発表。本基準は、銀行・資産運用会社・資産家が融資や投資ポートフォリオのGHG排出の影響を測定・報告するための標準的で堅牢かつ明確な方法を提供するために設計された。PCAFによると、本基準は、世界的に最も広く使われている方法であり、気候関連財務開示タスクフォース(TCFD)の金融サービスに関する気候開示勧告に正式に組み込まれた。

今後、PCAFは、今年の第2四半期中にPCAF基準の第2版を発行する予定であり、ソブリン債の温室効果ガス会計や排出権の除去に関する方法論が含まれる見込みである。その他、保険関連排出量の測定・報告や資本市場商品の円滑化に伴う排出量を対象とした取り組みが進行中。

【参照ページ】
(原文)PCAF welcomes 250th signatory, growing global participation fourfold in three years
(日本語訳)PCAFは250番目の署名者を歓迎し、3年間で世界の参加者を4倍に増やします

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る