
1月7日、The Science Based Targets initiative(SBTi)は、デイビッド・ケネディ氏を新たなCEOに任命したと発表した。ケネディ氏は、暫定CEOを務めていたスー・ジェニー・アー氏から引き継ぎ、SBTiの指揮を執ることとなる。彼の就任により、SBTiはターゲット検証子会社を含む広範な活動を強化し、世界中の企業の脱炭素化支援をさらに推進する。
ケネディ氏は、サステナビリティ分野での豊富な経験を持つリーダーである。これまで、英国政府環境・食糧・農村地域省(Defra)の食糧・生物安全保障・貿易局長や、英国気候変動委員会(CCC)の創設最高責任者を歴任し、持続可能な食糧戦略や気候変動政策の設計に尽力してきた。直近では、EYのパートナーとして、国際的な企業のネット・ゼロ戦略を主導してきた。
ケネディ氏は、新たな役割について「エネルギー、気候変動、サスティナビリティに関する経験を活かし、SBTiの使命を進め、企業が気候変動目標に貢献できるよう支援することを楽しみにしている」と述べた。
SBTiのフランチェスコ・スタラーチェ会長は、「ケネディ氏の就任を心から歓迎します。彼の卓越したリーダーシップと戦略的な能力は、SBTiが世界的な成長を続ける上で非常に重要です」と述べ、暫定CEOとして貢献したアー氏にも感謝の意を示した。
今後、SBTiは企業の脱炭素化支援を強化し、企業のネット・ゼロ基準の更新やセクター別基準の開発を進めていく予定である。
【参照ページ】
(原文)SBTi appoints David Kennedy as CEO
(日本語参考訳)SBTi、デイビッド・ケネディをCEOに任命