スイスのレスポンサビリティ、アジア向け気候投資戦略で5回目クローズ

1月20日、スイスのインパクト投資運用会社レスポンサビリティ・インベストメンツはアジア地域の低炭素分野に投資する「アジア・クライメート戦略」について、第5回クローズを完了し、累計コミットメント額が4億6,000万ドル(約460億円)に達したと発表した。最終的には5億ドル規模を目指す。
今回のクローズでは、新たにオランダの資産運用会社**アンソス・ファンド・アンド・アセット・マネジメント、米国のインパクト投資会社カルバート・インパクト傘下のカルバート・インパクト・キャピタル、および国際金融公社**(IFC)が計4,600万ドルを拠出した。IFCは既存出資に加え、追加投資を行った。
同戦略は、ドイツ連邦経済協力開発省(BMZ)の支援を受け、ドイツ復興金融公庫(KfW)を通じた公的資金と民間資金を組み合わせるブレンデッド・ファイナンスを採用。南・東南アジアを中心に、再生可能エネルギー、エネルギー効率化、蓄電池、電動モビリティなどの分野に投資し、エネルギー転換と温室効果ガス排出削減の加速を狙う。
アジアは世界のCO₂排出量の5割超を占める一方、今後もエネルギー需要の大幅な増加が見込まれる。同戦略は、投資期間全体で約1,600万トンのCO₂排出回避を目標に掲げる。投資判断には事前・事後の双方で気候インパクト評価を行い、標準化されたデータに基づく透明なモニタリング体制を整える。さらに、運用報酬の一部をインパクト達成度に連動させる仕組みを導入し、財務リターンと気候成果の両立を図る。
アンソスは「財務的に健全で、測定可能な気候インパクトを伴う投資であることが重要だ」とコメント。カルバート・インパクトのキャサリン・ゴドシャルク最高投資責任者(CIO)も、「官民資本の連携による気候対応の好例だ」と評価した。
レスポンサビリティのステファニー・ビロ最高顧客・投資ソリューション責任者は、「商業投資家と価値重視の投資家の双方から、リスク調整後リターンと気候インパクトを同時に求める需要が持続している」と述べ、戦略への信頼感を強調した。
(原文)Asia Climate Strategy Attracts Further Commitments from Leading Global Investors

