イーストマンケミカル、約1,700億円のクレジットファシリティをサステナビリティ目標と連動

イーストマンケミカル、約1,700億円のクレジットファシリティをサステナビリティ目標と連動

世界的な化学・特殊素材企業であるイーストマン・ケミカル社は、15億ドル(約1,700億円)の5年間のクレジットファシリティを修正・延長したと発表した。このクレジットファシリティでは温室効果ガス(GHG)排出量の削減、プラスチック廃棄物のリサイクル、および専門職や管理職に占める女性の割合の増加に関する同社の実績に連動する価格設定が行われている。

サステナビリティ・リンク・ローン/ボンドは、サステナビリティ・ファイナンスの新たな形態であり、発行体が特定のサステナビリティ・ターゲットを達成した場合に利息などが支払われる。

今回の変更点は、イーストマン・ケミカル社が最近発表したESG目標に沿ったもの。昨年末同社は、2030年に向けた一連のサステナビリティに関するコミットメントを発表し、その中にはスコープ1+2のGHG排出量の絶対量を3分の1に削減すること、2050年までにカーボンニュートラルを実現すること、分子レベルのリサイクル技術を用いて年間5億ポンド以上のプラスチック廃棄物をリサイクルすること、社内のすべてのレベルでジェンダーパリティを達成することなどが含まれている。

【参照ページ】
(原文)Eastman Links $1.5 Billion Credit Facility Pricing to Emissions, Plastic Waste, Diversity Performance
(日本語訳)イーストマンケミカル、15億ドルのクレジットファシリティの価格設定をサステナビリティパフォーマンスと関連付け

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  2. 【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    2025-10-15

    【特別対談】サステナビリティ情報開示の進展が企業価値向上を実現。AI/テクノロジー活用への期待(後編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…
  3. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る