大手金融ソフトウェアSimCorpは、投資運用会社がESGと持続可能な投資戦略を統合し、来るべきEUの持続可能金融開示規則(SFDR)の報告要件に準拠することを目的とした、2つの新しいサステナビリティ関連ソリューションを発表した。
この新しいソリューションは、最初の顧客であるDanske Bank Asset Managementと共同で開発された。SimCorp社によると、複数の大口顧客がSFDRソリューションを導入しているという。
1つめのESGフレームワークソリューションの特徴としては、資産運用会社がポートフォリオ構築時にサステナビリティパフォーマンスを最適化し、サステナビリティ関連のガイドラインを遵守すること、サステナビリティデータやメトリクスを管理し、カスタムのサステナビリティKPIを作成すること、データやKPIをコアの投資プロセスに統合すること、すべての投資対象のサステナビリティパフォーマンスとエクスポージャーを監視することなどが挙げられている。
2つめのSFDRソリューションは、投資家が規制実施のフェーズ2から来る報告義務を満たすことを目的としている。EUのSFDRは、持続可能な成長のための資金調達に関するEUの行動計画の一部となっており、2023年に施行されるフェーズ2では、サステナビリティ・リスクを投資判断に組み込む方法や、サステナビリティ・リスクが金融商品のリターンに与える影響の評価、KPIの測定と追跡、主要な悪影響(PAI)、EUタクソノミーとの整合性などの情報開示が報告義務として課せられる。
このSFDRソリューションの特徴として、ポジション、商品、企業レベルでの関連するPAIとEUタクソノミーに沿ったKPIを提供することで、SFDR関連の報告を可能にすること、KPIをフロントオフィスアプリケーションに統合すること、標準化されたインターフェースのデータフィードを使用することでSFDR関連データのオンボーディングを簡素化することが挙げられている。
【参照ページ】
(原文)SimCorp Launches SFDR Reporting and ESG Framework Solutions for Asset Managers
(日本語訳)大手金融ソフトウェアSimCorp、資産運用会社向けのSFDRレポートとESGフレームワークソリューションを発表