ベスト・バイ、ウォルマート、イケア、小売業のネット・ゼロ加速キャンペーンを共同実施

ベスト・バイ、ウォルマート、イケア、小売業のネット・ゼロ加速キャンペーンを共同実施

テック系小売企業であるBest Buyは、小売業界における気候変動対策を推進し、他の小売企業にネット・ゼロの達成と1.5℃への温暖化の抑制に向けた炭素削減計画の策定を促すため、「Breakthroughs 2030: Retail」キャンペーンに参加し、創設メンバーとなったことを発表した。

本キャンペーンは、小売業界における気候変動対策を推進し、他の小売企業にネット・ゼロおよび1.5℃までの温暖化抑制に向けた二酸化炭素削減計画の策定を促すことを目的としている。

このキャンペーンは、7月に発表されたUNFCCCの「Race to Zero」イニシアティブの一環であり、遅くとも2050年までに炭素排出量をネット・ゼロにすることを目指す企業、都市、地域、投資家のリーダーシップと支援を結集し、脱炭素経済への移行に向けた機運を高めることを目的としている。

小売アライアンスの設立メンバーには、H&Mグループ、イングカグループ(IKEA)、キングフィッシャー、ウォルマートなどがいる。Race to Zero」に参加する小売企業は、科学的根拠に基づく気候目標を設定し、2030年までに温室効果ガス(GHG)の排出量を半減させ、2050年までに排出量を完全にゼロにすることを約束する。

今週開催されたCOP26では、「Race to Zero Retail Accelerator Pledge(レース・トゥー・ゼロ・リテール・アクセラレーター・プレッジ)」を発表した。これは、世界、地域、国の小売業界団体を対象としている。小売業界団体は、会員の20%以上がRace to Zeroに参加することで「アクセラレーター」となることができる。このキャンペーンは、小売業界団体の会員の間で気候変動に対する機運を高め、各国政府と協力して規制環境を整えることを目的としている。

【参照ページ】
(原文)Best Buy becomes founding member of Race to Zero campaign
(日本語訳)ベスト・バイ、ウォルマート、イケア、「小売業におけるネット・ゼロを加速する連合」を共同設立

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る