カナダの原子力発電事業者であるBruce Power社(以下、ブルース・パワー)は、本日、原子力発電事業者としては世界初となる5億ドルのグリーンボンドの発行を発表した。
クリーンエネルギーの未来における原子力の位置づけについては、依然として議論の余地がある。原子力はカーボンフリーのエネルギーを大量に供給する能力が実証されている一方で、放射性廃棄物の管理問題やウラン採掘問題、大事故の可能性も取り上げられている。
2001年に設立されたブルース・パワー社は、TCエナジー社、OntarTCエナジー社、オンタリオ州自治体職員退職金制度(OMERS)、電力労働者組合、The Society of United Professionalsが出資するカナダのパートナーシップ企業。同社は、2064年まで二酸化炭素を排出しないエネルギーを提供するために、8基のうち6基を改修する長期契約をオンタリオ州と締結している。
ブルース・パワー社のグリーン・ファイナンス・フレームワークによると、今回の募集で得られた資金は、6基のユニットの寿命延長プログラムの資金に充てられ、ユニットの運用寿命を延ばし、運用上の安全性を改善・維持するための部品交換、改修、メンテナンスなどの投資が行われる。
【参照ページ】
(原文)Bruce Power announces $500 million issuance of first Green Bond globally for nuclear power
(日本語訳)Bruce Power社が初の原子力発電用グリーンボンドを発行