サステイナリティクス、サプライチェーンのESGリスクを評価・管理するソリューションを発表
ESG格付け・調査会社のサステイナリティクスは、企業のサプライチェーンにおけるESGリスクの評価と管理を可能にする「コーポレート・サプライチェーンESGソリューション」を発表した。
企業は、投資家、顧客、規制当局、その他のステークホルダーから、自社のサステナビリティプロファイルの改善と報告を求められることが多くなっているが、サプライチェーンの
ように自社では直接管理できない領域から発生するESGの影響を理解し、管理することは難しい課題だ。サプライチェーンでは、人権や強制労働、労働者の健康と安全、天然資源の不足や温室効果ガスの排出など、さまざまなサステナビリティ問題が発生する。
2020年に投資調査会社のモーニングスターが買収したサステナリティクス社のソリューションは、主に投資・資産運用分野を対象としている。新ソリューションでは、資産運用会社が使用しているのと同じESGリスク評価を活用し、企業がサプライヤーのESG課題を評価することでESGリスクへのエクスポージャーを把握したり、パートナーやサプライヤーの活動を含めた経済的・社会的影響についての詳細なサステナビリティ評価を行うことを可能にする。また、このソリューションにより、企業は新たなサプライヤー契約やパートナーシップ契約を結ぶ前に、潜在的なベンダーやパートナーを検討することができる。
ESGリスクの特定と評価へのアクセスに加えて、このソリューションの主な機能には、地域やリスクカテゴリーなどの条件で企業をマッピングしてフィルタリングする機能や、評価された企業のポートフォリオの特定の指標に対するパフォーマンスを追跡する機能、企業の評価が変更されたときにアラートを受け取る機能などがある。また、サステイナリティクスは、40以上の業界に合わせたフレームワークを提供しており、一貫した方法で企業の評価を行うことができるため、業界を超えた企業の比較可能な評価を得ることができる。
【参照ページ】
(原文)Sustainalytics Launches Supply Chain ESG Solutions for Companies
(日本語訳)サステイナリティクス、サプライチェーンのESGリスクを評価・管理するソリューションを発表