Verra、VCS基準をアップデート。非外来種の単一植物を一部許可

3月21日、国際的なボランタリーカーボンクレジット発行団体米Verraは、Verified Carbon Standard(VCS)プログラムの生態系の健全性に関するセーフガードを明確化するVCS基準の新バージョン(v4.6)を発行した。VCSプログラムの植林、森林再生、植生回復(ARR)および湿地帯の復元と保全(WRC)プロジェクトにおいて、非外来種の単一植物を限定的に使用することを許可する。

本アップデートにより、緊急に必要とされる気候変動の緩和や、修復のための資金調達、パルプや紙の供給、地域コミュニティへの薪資源の提供など、その他の生態系サービスの利益が可能になる。

2023年8月に発表されたVCS基準v4.5(PDF)では、2024年3月1日以降に開始されるARRとWRCのプロジェクトタイプでは、外来種の単一植物を使用することを除外していた。今回の変更は、広範なステークホルダーとの対話、専門家による分析、科学的文献のレビュー、そして2023年10月24日から11月26日まで行われた専用パブリックコンサルテーションを受けたもの。

【参照ページ】
(原文)Includes Clarifications on Ecosystem Health Safeguards and Non-Native Monoculture Use in the VCS Program
(日本語参考訳)VCSプログラムにおける生態系の健全性に関する保護措置と非外来種モノカルチャーの使用に関する明確化を含む

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 【PR】10/28   サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    2025-10-14

    【PR】10/28 サステナビリティパフォーマンスを重視した情報開示

    ISS ESG評価の視点と実務対応の最前線 ISSコーポレート・ソリューションズ(I…
  2. 2025-10-8

    欧州委員会、サステナビリティ報告関連法規(第三国ESRS)の制定を延期へ

    10月6日、欧州委員会は金融サービス分野における115の「重要ではない2次法(regulatory…
  3. SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    2025-10-7

    SASBスタンダード対照表の作成ステップ(開示項目一覧表ダウンロード資料付)

    サステナビリティ情報開示の質を高めることは、今や重要な経営課題である。単なる開示義務の遵守ではなく…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る