Verra、VCS基準をアップデート。非外来種の単一植物を一部許可

3月21日、国際的なボランタリーカーボンクレジット発行団体米Verraは、Verified Carbon Standard(VCS)プログラムの生態系の健全性に関するセーフガードを明確化するVCS基準の新バージョン(v4.6)を発行した。VCSプログラムの植林、森林再生、植生回復(ARR)および湿地帯の復元と保全(WRC)プロジェクトにおいて、非外来種の単一植物を限定的に使用することを許可する。

本アップデートにより、緊急に必要とされる気候変動の緩和や、修復のための資金調達、パルプや紙の供給、地域コミュニティへの薪資源の提供など、その他の生態系サービスの利益が可能になる。

2023年8月に発表されたVCS基準v4.5(PDF)では、2024年3月1日以降に開始されるARRとWRCのプロジェクトタイプでは、外来種の単一植物を使用することを除外していた。今回の変更は、広範なステークホルダーとの対話、専門家による分析、科学的文献のレビュー、そして2023年10月24日から11月26日まで行われた専用パブリックコンサルテーションを受けたもの。

【参照ページ】
(原文)Includes Clarifications on Ecosystem Health Safeguards and Non-Native Monoculture Use in the VCS Program
(日本語参考訳)VCSプログラムにおける生態系の健全性に関する保護措置と非外来種モノカルチャーの使用に関する明確化を含む

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