5月3日、英大手保険グループのスタンダードライフは、 マスター・トラスト年金制度の87,000人の加入者を、同社の主力商品である職場デフォルトソリューション「サステナブル・マルチ・アセット(SMA)」へ変更したと発表した。本変更は、年金貯蓄者のための確定拠出年金(DC)のデフォルト・ソリューションとしてサステナブル戦略を確立する計画の一環として行われた。
スタンダードライフは、2022年までに150億ポンド(約2億4,000億円)以上、150万人の顧客をサステナブル戦略へ移行する予定である。今回の発表により、サステナブル・マルチ・アセット・ユニバーサルSLPのAUMは11億ポンドに達した。
スタンダードライフは、長期貯蓄・退職金事業のフェニックスグループの一員であり、2020年に、2050年までに投資ポートフォリオの温室効果ガス排出強度をネット・ゼロにする目標を発表している。昨年、フェニックスは、2025年までにポートフォリオの炭素排出強度を25%、2030年までに50%削減する目標等の中間目標を追加した。
スタンダードライフのサステナブル・マルチ・アセット投資ソリューションは、ポジティブな結果を通じた年金の成長管理を目的としており、炭素排出量の50%削減を含むESG目標を統合し、武器、タバコ生産、一般炭、非従来型石油・ガスを排除するためのスクリーンを採用している。本ソリューションでは、企業のビジネスモデルにプラスまたはマイナスの影響を与える可能性のある分野を特定するため、マテリアリティの観点からESG要素を考慮する。
【参照ページ】
(原文)Sustainable transformation for 87,000 Standard Life Master Trust members
(日本語訳) 英大手保険スタンダードライフ、2兆4,000億円以上をサステナブル戦略に移行