エネルギー企業RWEとSolarDuck、洋上浮体式ソーラーの技術開発と商業化を大規模に加速

RWEとSolarDuck、洋上浮体式ソーラーの技術開発と商業化を大規模に加速

7月19日、ドイツのエネルギー企業RWEとオランダ・ノルウェー企業のSolarDuckは、海上の浮体式ソーラーパークの利用を開発するための協力協定を締結した。 SolarDuckの浮体式ソーラー技術に関する学習を加速させるため、RWEは北海における最初の洋上実証実験に投資する。

SolarDuckが開発した洋上浮体式太陽光発電技術は、太陽光エネルギーの新たなフロンティアを確立し、再生可能エネルギー発電のための土地不足を解消に解消する可能性がある。洋上浮体式太陽光発電を洋上風力発電に統合することで、エネルギー生成のために海洋スペースをより効率的に利用し(風力タービンの間のスペースを利用)、マルチソース再生可能エネルギー設備の建設と保守に関して相乗効果を得ることができる。その結果、風力と太陽光の資源を補完しあうことで、よりバランスのとれた生産量を確保できる。

RWEは、技術開発を加速させるため、2023年にSolarDuckの実大オフショアパイロット「Merganser」に投資する予定である。Merganserはベルギー領北海のオステンド沖に設置され、昨年オランダで実施した内陸部での実証実験に続き、SolarDuckにとって初の海上での実証実験となる。2023年以降、技術の迅速な商業化が可能になるという。

RWEとSolarDuckは、プロジェクト 「Merganser」 とHKWとの協力関係をさらに強化し、独立型とハイブリッド型の両方の商用洋上浮体式ソーラーパークを開発する目的で、新たな機会を探っていく予定である。

【参照ページ】
(原文)RWE and SolarDuck accelerate technology development and commercialisation of offshore floating solar at scale
(日本語訳)RWEとSolarDuck、洋上浮体式ソーラーの技術開発と商業化を大規模に加速

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る