大阪ガス、出光スノーレ石油開発株式会社の全株式を売却。ノルウェーの石油・ガス事業より撤退

10月27日、大阪ガス株式会社の子会社である、大阪ガスサミットリソーシズ株式会社は、同社が保有する出光スノーレ石油開発株式会社(ISD)の全株式を売却することについて、株式会社INPEXと契約を締結したと発表した。

大阪ガスは、2005年にISDへの出資を通じてノルウェーの上流事業に参画し、以降は順調な生産活動を通じて安定的な収益を確保すると共に、ISDのノルウェー子会社、Idemitsu Petroleum Norge AS(IPN)への出向者派遣などを通じて人材育成や事業ノウハウを蓄積した結果、Daigasグループの上流事業の発展に繋げた。参画当初の目的を達成したことに加え、中期経営計画2023「Creating Value for a Sustainable Future」に基づき、グループ全体最適の資源配分の実現とさらなる成長投資を推進するため、本売却を決定した。株式売却の完了は、ノルウェー政府による承認等を条件として2022年初めを見込んでいる。

Daigasグループは、今後も引き続き、強靭な事業ポートフォリオの構築や経営基盤の強化を図っていくとしている。また、2050年のカーボンニュートラル達成に向け、気候変動を始めとする地球規模での社会課題の解決に寄与する取り組みを推進し、暮らしとビジネスの“さらなる進化”に役立つ企業グループを目指すとしている。

【参照ページ】
出光スノーレ石油開発株式会社の株式売却について

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る