国土交通省、国際海運の2050 年カーボンニュートラルを目指し、国際海事機関に提案
- 2021/11/2
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- ESG, アンモニア燃料, カーボンニュートラル, グリーンイノベーション, 国交省, 水素燃料, 海運
10月26日、国土交通省は、2050年までに国際海運からの温室効果ガス(GHG)の排出を全体としてゼロ(2050年カーボンニュートラル)を目指すとともに、国際海事機関(IMO)に対して米英等と共同で、同目標を世界共通の目標として掲げるべきであると提案した。
提案の背景として下記の理由が挙げられる。
- 国際海運からのCO2排出量は世界全体の約2.1%(2018年時点)を占めており、その排出削減については、国際海事機関(IMO)で対策が講じられることになっていること。
- 2018年にIMOは、[1]2030年までにCO2排出量40%以上削減(輸送量あたり、2008年比)、[2]2050年までにGHG排出量50%以上削減(2008年比)、[3]今世紀中なるべく早期の排出ゼロ、という目標に合意していること。
- 、世界全体で気候変動問題への取組が加速している中で、国際海運においてもGHGの排出削減により一層取り組むことが求められていること。
今後の取り組みとして、2050年までに、国際海運からのGHGの排出を全体としてゼロ(2050年カーボンニュートラル)を目指し、産学官公で連携して取組を進めていくとしている。具体的には水素燃料船やアンモニア燃料船等について、世界に先駆けた実用化を目指し、グリーンイノベーション基金を活用した開発・実証に着手する。
スケジュールとしては、2021年11月22日~26日にIMO第77回海洋環境保護委員会でGHG削減目標の議論が開始され、2023年に目標の見直しが完了すると想定されている。
国土交通省によると、日本は最も主要な海運・造船国の一つであるため、IMOにおける国際枠組み作りと技術開発との両面で、国際海運からのGHGの排出削減を牽引し、国際海運2050年カーボンニュートラルの実現に積極的に貢献していくとしている。