建築資材のリーディングカンパニーであるHolcimは、気候変動対策、水の保全、安全性を戦略に組み込む取り組みの一環として、2024年までにサステナブル・ファイナンスの比率を40%にするというコミットを発表した。
今回の発表は、同社が最近完了した一連のサステナブル・ファイナンス取引に続くもので、
その中には約3,700億円を超えるサステナビリティー・リンク・ファイナンス取引が2件含まれている。サステナビリティ・リンク証券は、サステナビリティ・ファイナンスの新しい形態であり、発行体のサステナビリティ・ターゲットの達成度に連動した利払いなどが特徴。昨年、Holcim社は建材業界で初めてサステナビリティ・リンク・ボンドを約1,100億円発行した。
またHolcim社は、時価総額1.7兆ドルの企業60社が参加するUNGC CFOタスクフォースに参加し、金融戦略を国連の持続可能な開発目標(SDGs)に合わせることを約束している。
ムーディーズは、サステナブル債の年間発行額が今年中に1兆ドルを突破し、グリーンボンドの発行額は5,000億ドルを超え、ソーシャルボンドとサステナブルボンドの発行額はそれぞれ2,000億ドルになると予測している。最も急成長しているのはサステナビリティ・リンク債で、発行額は1,000億ドル規模になると予想され、2020年全体で発行された90億ドルの10倍以上になると見込まれている。
【参照ページ】
(原文)HOLCIM COMMITS TO 40% SUSTAINABLE FINANCING BY 2024
(日本語訳)Holcim社、2024年までに40%の持続可能な資金調達を約束