バイデン政権、グリーン水素開発に1兆円超を投資

バイデン氏、米国におけるクリーン水素製造能力の開発に90億ドル以上を充当

2月15日、バイデン政権は産業部門における気候変動対策を推進し、クリーンな製造業の育成の支援を目的とした一連の行動を発表し、製造業者がクリーンエネルギーや効率性の向上、その他の革新的技術を利用して排出量を削減できるよう支援していくと発表した。バイデン政権の発表はグリーン水素への取り組みを対象とした95億ドル(約1.1兆円)の投資の開始を含んでいる。

主に天然ガスを原料として、水蒸気メタン改質により水素を取り出す抽出プロセスでは、汚染物質やGHGの排出が頻繁に発生する。また、再生可能エネルギーを利用した電気分解プロセスで水から水素を抽出するグリーン水素のようなクリーンな抽出プロセスの開発には、多額の投資が必要だ。

今回の資金提供は、超党派インフラ整備法に基づくもので、運輸・産業分野を対象としたグリーン水素ハブの開発に80億ドル、グリーン水素電解の研究開発に10億ドル、水素製造とリサイクルに5億ドルを含んでいる。

また政府は、クリーン調達の推進を目的とした “Buy Clean Task Force” の発足を発表し、ライフサイクルを通じて体積排出量や汚染物質の少ない建設資材の使用を目標に掲げている。

【参照ページ】
(原文)Biden-⁠Harris Administration Advances Cleaner Industrial Sector to Reduce Emissions and Reinvigorate American Manufacturing
(日本語訳)バイデン政権、クリーン水素開発に1兆円超を投資

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る