香港、サステナビリティ開示のロードマップを発表

12月10日、香港政府はサステナビリティ開示に関する新たなロードマップを発表した。この計画は、上場企業などの公開責任法人(PAEs)が、国際財務報告基準のサステナビリティ開示基準(ISSB基準)を2028年までに完全に採用することを求めている。

香港金融サービス・財務局のクリストファー・フイ局長は、「香港は国際的な金融センターとして、グリーンかつサステナブルな金融ハブであり、ISSB基準の採用は当局のリーダーシップを強化し、グリーン転換を支援する重要なステップである」と述べた。

主な内容として、香港公認会計士協会(HKICPA)は、ISSB基準に完全に準拠した香港基準の策定を進め、来年8月1日から施行予定である。また、香港証券取引所(HKEX)は、2027年に市場に対してサステナビリティ報告義務化についての相談を行い、2028年1月1日から施行する予定だ。

このロードマップには、サステナビリティ保証、データ・テクノロジー、スキル・能力向上に関する取り組みも含まれ、グリーンファイナンスの推進と技術的支援が進められる。

【参照ページ】
(原文)Government launches roadmap on sustainability disclosure in Hong Kong
(日本語参考訳)香港政府、持続可能性開示に関するロードマップを発表

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