9月5日、PwCスイスは、気候変動に関する目標達成に向けた専門サービス企業の戦略の一環として、大気中の二酸化炭素を直接回収するClimeworksと長期契約を締結したことを発表した。
本契約は、2030年までに排出量ゼロを目指すPwCの戦略「ネット・ゼロ・ロードマップ」の一部をなすものである。グローバル企業であるPwCは、2020年にネット・ゼロ目標を発表し、SBTi(Science Based Targets initiative)による目標の検証を受けており、主に旅行関連の排出からなるスコープ3を含むバリューチェーンの絶対排出量を2030年までに50%削減するという公約を掲げている。排出量削減のための取り組みとしては、電力消費を100%再生可能エネルギーに切り替え、公共交通機関を優先的に利用するよう設定し、PwCスイスの全拠点に高度なリサイクルシステムを導入している。
今回のClimeworksとの8年間の契約は、何千トンものCO2を大気中から積極的に除去し、排出される残留物を相殺する取り組みの一環となるものである。
チューリッヒに拠点を置くClimeworksは、DAC(Direct Air Capture)のリーディングプロバイダーとして頭角を現してきた。DAC技術は、IEAがネット・ゼロ・エネルギー・システムへの移行における重要な炭素除去オプションとして挙げているもので、大気中から直接CO2を抽出し、原料として使用したり、貯蔵と組み合わせて永久的に除去したりする技術である。
Climeworksは最近、DACの生産能力拡大を支援するために6億5000万ドル(約922億円)の資金調達を完了し、これまでで最大のプロジェクトである「マンモス」(年間36,000トンのCO2回収が見込まれる)の開始を発表した。
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PwCとの契約は、マイクロソフト、スイス・リー、UBSとの最近の発表を含む、クライムワークスの一連の長期契約の中で最新のものとなる。
【参照ページ】
(原文)PwC réduit nettement son empreinte écologique et extrait activement le CO2 de l’air, avec Climeworks
(日本語訳)PwCスイス、Climeworksと数千トンのCO2除去に関する契約を締結