CIP、産業界の脱炭素化にフォーカスしたエネルギー転換ファンドに4,000億円超を調達

CIP、産業界の脱炭素化にフォーカスしたエネルギー転換ファンドに4,000億円超を調達

8月31日、エネルギーインフラ投資会社のコペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP)は、次世代の再生可能エネルギーインフラへの投資を目的とした新ファンド「CIエネルギー移行ファンドI」で30億ユーロ(約4,257億円)を調達したと発表した。

同ファンドは、事前に設定した22.5億ユーロ(約3,192億円)の目標額を上回り、30億ユーロ(約4,257億円)のハードキャップでクローズした。コミットメントの約半分は、CIPへの新規投資家によるものである。

CIPによると、新ファンドは、機関投資家がグリーン燃料や原料、CO2フリー肥料の使用を通じて、農業、航空、船舶、化学製造、鉄鋼生産などの難減衰産業の脱炭素化に参加し、グリッドバランシングを通じて、エネルギーミックスへの再生可能エネルギー発電の統合を支援することを可能にする。

OECD諸国におけるグリーンフィールドプロジェクトを中心に、グリーン水素やグリーンアンモニアなどの産業規模のPower-to-X(PtX)プロジェクト、持続可能な航空燃料、先進バイオ燃料、エネルギー貯蔵、脱炭素技術、その他の再生可能エネルギー技術や再生可能エネルギー移行を支える活動などの次世代再生可能エネルギーインフラに投資している。

CIPは、本ファンドの現在のポートフォリオが稼働すれば、年間750万トン以上のCO2を削減し、400万トン以上のグリーン燃料を供給できると推定されると述べている。

【参照ページ】
(原文)Copenhagen Infrastructure Partners reach final close on CI Energy Transition Fund I at the EUR 3 billion hard cap
(日本語訳)CIP、産業界の脱炭素化にフォーカスしたエネルギー転換ファンドに4,000億円超を調達

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-5-16

    EBA、EU域内銀行の気候リスク指数を初公開

    4月25日、欧州銀行監督機構(EBA)は25日、EUおよびEEA(欧州経済領域)域内の銀行セクター…
  2. 2025-5-16

    米国グリーンビルディング協会、持続可能な建築基準「LEED v5」を発表

    4月28日、米国グリーンビルディング協会(USGBC)はLEED(Leadership in En…
  3. 2025-5-14

    ニューヨーク市会計監査官、新たな排出削減基準を発表

    4月22日、ニューヨーク市会計監査官(Comptroller)のBrad Lander氏は、アース…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る