金融庁、「記述情報の開示の好事例集2024(第2弾)」を発表

12月5日、金融庁は「記述情報の開示の好事例集2024(第2弾)」を公表した。今回のテーマは「サステナビリティに関する考え方及び取組の開示②(気候変動関連等)」である。

金融庁は、投資判断に役立つ情報提供を目的に、2018年から毎年「記述情報の開示の好事例に関する勉強会」を実施している。本事例集は企業にさらなる開示充実を促し、これから取り組む企業には参考となるよう作成されている。

2023年1月に改正された「企業内容等の開示に関する内閣府令」では、有価証券報告書等にサステナビリティに関する記載欄が新設された。これを受け、金融庁は企業、投資家、アナリスト、有識者を交えた勉強会を開催し、効果的な開示方法について議論を進めてきた。

今回の事例集では、企業の開示プロセスや工夫、開示充実化によるメリットを紹介するとともに、投資家や専門家が期待するポイントも取りまとめている。今後は第3回勉強会のテーマを追加し、内容を更新する予定である。

【参照ページ】
(原文)「記述情報の開示の好事例集2024(第2弾)」の公表 (サステナビリティに関する考え方及び取組の開示②)

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る