PUMA、2030年ビジョン発表:気候変動、循環型経済、人権への影響拡大へ

11月14日、PUMAは新たなサステナビリティ目標「Vision 2030」を発表した。この目標は、気候変動への対応、循環型経済の推進、人権保護の分野で、同社の取り組みをさらに拡大するものだ。Anne-Laure Descours最高調達責任者(CSO)は「Vision 2030では、既存の10FOR25目標を進化させ、企業全体でより大きな影響を生むことを目指している」と述べた。

PUMAは、SBTi(Science Based Targetsイニシアティブ)から1.5度シナリオに整合すると承認された。2030年までに、Scope 1および2の排出量を2017年比で90%削減し、Scope 3のサプライチェーンおよび物流排出量も33%削減を目指す。再生可能エネルギーの活用拡大や、低炭素素材の使用増加も同時に進める。

循環型経済では、リサイクル素材を使用した製品開発を強化し、2030年までにポリエステルの100%リサイクル化を目指す。また、人権分野では、ジェンダー賃金格差の解消、400,000人の労働者に対する人権教育、生活賃金の実現を掲げている。

【参照ページ】
(原文)PUMA unveils Vision 2030: Scaling up for bigger impact in climate, circularity and human rights
(日本語参考訳)プーマがビジョン2030を発表:気候、循環性、人権へのより大きな影響に向けて規模を拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-14

    【最新】欧州議会、CSRD・CSDDD簡素案を採択

    11月13日の欧州議会の本会議にて、CSRDおよびCSDDD(企業サステナビリティ報告およびデュー…
  2. 2025-11-13

    GX-ETS:割当調整・移行計画・価格制御の方向性が明らかに

    11月7日、経済産業省は、第5回産業構造審議会イノベーション・環境分科会 排出量取引制度小委員会を…
  3. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る