Crédit Agricole、グループ全体の活動を調整するエネルギー転換部門を設立

Crédit Agricole、グループ全体の活動を調整するエネルギー転換部門を設立

12月8日、国際的な銀行・投資グループであるCrédit Agricoleは、Crédit Agricoleのエネルギー転換に関する活動や提案を調整・推進するための新しいビジネスライン、Crédit Agricole Transitions & Énergiesを立ち上げることを発表した。

Crédit Agricoleは、Crédit Agricole CIB、Amundi、CPR Asset Management、Crédit Agricole Assurancesなどのブランドを通じて、コーポレートバンキング、投資銀行、ビジネスバンキング、保険、資産運用、その他の金融サービスなど幅広い活動を行っている。

新事業は、 Crédit Agricoleが新たに発表したエネルギー転換ビジョンの一環で、化石燃料に代わる再生可能エネルギーの普及を加速させるとともに、すべての顧客がエネルギー転換にアクセスできるようにすることに焦点を当てている。

本発表に加え、 Crédit Agricoleは、保証事業、資産運用事業、銀行事業における一連の中間融資と投資に焦点をあてた脱炭素化目標を発表した。新しい2030年目標は、石油・ガス、自動車、電力、商業用不動産、セメントなど5つのセクターを対象としている。銀行部門の目標には、石油・ガス顧客から排出されるCO2の絶対量を30%削減すること、電力部門で58%、自動車部門で50%、商業用不動産部門で40%、セメント部門で20%の排出量原単位の削減目標が含まれている。また、2025年までにAmundiのAUMの18%を2050年のネット・ゼロ目標に沿ったファンドにすること、Crédit Agricole Assurancesが2025年までに投資額あたりの炭素排出量を25%削減することも目標に掲げている。

Crédit Agricoleは、2023年にさらに5つのセクター(海運、航空、鉄鋼、住宅用不動産、農業)の目標を開示すると発表した。この10部門を合わせると、世界の温室効果ガス排出量の75%、 Crédit Agricole Group のクレジット・エクスポージャーの60%に相当する。

【参照ページ】
(原文)Les ambitions à 2025 de Crédit Agricole S.A.
(日本語参考訳)Crédit Agricole、グループ全体の活動を調整するエネルギー転換部門を設立

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る