6月18日、欧州の三つの監督機関(EBA、EIOPA、ESMA :以下、ESAs)は、持続可能な金融開示規則(SFDR)の評価に関する共同意見を発表した。ESAsは、SFDRの機能から得た教訓を踏まえ、グリーントランジションと消費者保護の両方に対応する一貫した持続可能な金融フレームワークの必要性を訴えている。
ESAsの意見は、金融商品のシンプルで明確なカテゴリの導入に焦点を当てている。シンプルなカテゴリ導入は、消費者が商品の目的を理解できるようにすることを目指している。これらのカテゴリに関する規則は、グリーンウォッシングのリスクを低減するために明確な目的と基準を持つべきだとされている。また、ESAsは欧州委員会に対し、投資信託、生命保険、年金商品などの金融商品を評価する指標の導入を検討するようも提言している。
この意見はESAsが自主的に提出したものであり、欧州委員会によるSFDRの包括的な見直しの文脈で発表されたものである。今後、ESAsはSFDRの見直しに関する検討において、欧州委員会を支援する準備があると述べている。
【参照ページ】
(原文)ESAs propose improvements to the sustainable finance disclosure regulation
(日本語参考訳)ESAは持続可能な金融開示規制の改善を提案