LGIMがエネルギー移行コモディティを対象とした新しいETFを設定

LGIMがエネルギー移行コモディティを対象とした新しいETFを設定

4月17日、欧州の資産運用会社リーガル&ジェネラル・インベストメント・マネジメント(LGIM)は、エネルギー転換の鍵となるコモディティのエクスポージャーを投資家に提供することを目的とした新しいファンド、L&Gエネルギー転換コモディティUCITS ETFのローンチを発表した。

LGIMによると、この新しいETFは、エネルギー転換の中心となるコモディティの組み合わせへのアクセスを提供するもので、クリーンエネルギーの生産、貯蔵、流通に必要な遷移金属、ピーク時のエネルギー需要や天然ガスやエタノールなどの節減が困難なセクターへの対応を助ける低炭素遷移エネルギー源、排出コストを高め、低炭素活動への転換を促すカーボンプライシングなど、需要サイドの経済性を支える3つの異なるコモディティ・グループを対象としている。

LGIMはまた、ETFの構成銘柄の50%以上が従来のコモディティ・ポートフォリオには通常見られないものであり、炭素市場への配分を含む18の流動性の高いコモディティへのアクセスを提供することで、この新しいファンドの分散投資の利点を強調した。

このファンドは、LGIMによるエネルギー転換に焦点を当てたETFシリーズの最新作であり、L&Gクリーン・エネルギーUCITS ETF、L&Gバッテリー・バリュー・チェーンUCITS ETF、L&G水素エコノミーUCITS ETFなどがある。

このファンドは、EUのSFDR規制の第6条に分類され、英国、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、ルクセンブルグ、スイス、スペインのホールセールおよび機関投資家、シンガポールの機関投資家に提供される。

【参照ページ】
(原文)LGIM expands ETF range with the launch of Energy Transition Commodities ETF
(日本語参考訳)LGIM、エネルギー・トランジション・コモディティーズETFの発売によりETFの品揃えを拡充

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