Unwritten、気候変動を金融判断に組み込むソリューションで約5億円を調達

Unwritten、気候変動を金融判断に組み込むソリューションで約5億円を調達

4月17日、英国のフィンテック新興企業Unwrittenは、シード資金調達ラウンドで350万ドル(約5億円)を調達したと発表した。この資金は、投資家や企業が気候変動を投資や資本配分の意思決定に組み込むことを可能にする同社のソリューションを推進することを目的としている。

共同設立者のフィリップ・マークス博士とアモス・ウィッテンバーグ氏によって2022年に設立されたロンドンを拠点とするアンリテンは、以前はDovetail Financeだったが、気候変動が世界経済に与える影響を定量化し、複雑なサプライチェーンにおける技術、規制、需要の相互依存関係を把握するモデリングにより、投資家、金融機関、企業が企業レベルで気候変動の機会とリスクを評価できるようにすることを目的としたソリューションを提供している。Unwrittenのアナリティクスは、企業レベルのデータを財務モデルに統合するよう設計されており、ビッグデータ技術を用いて複雑な気候関連情報を財務データに変換し、4万社以上の企業の財務上重要な気候変動エクスポージャーをカバーしている。

シード資金調達ラウンドは、ロンドンを拠点とするソフトウェアVCのコネクト・ベンチャーズが主導し、気候変動VCのプラネットAベンチャーズ、サンド・リバーやアダプト・ネーション・キャピタルを含む学界や産業界のVCやエンジェル投資家が続いた。

【参照ページ】
(原文)Unwritten Raises €3.2M to integrate Climate Change into Financial Decisions
(日本語参考訳)アンリトゥン、気候変動を財務判断に組み込むため320万ユーロを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る