FinastraとGreen RWA、銀行向け気候リスク管理プラットフォームを発表

FinastraとGreen RWA、銀行向け気候リスク管理プラットフォームを発表

6月20日、金融ソフトウェア会社Finastraと気候変動に関する非営利団体Green RWAは、銀行が気候変動リスクを理解し管理することを目的とした対話型プラットフォーム、Climate-Extended Risk Model (CERM) Sandboxの立ち上げを発表した。

気候拡張リスクモデル(CERM)は、気候変動に対する金融機関の耐性を強化するために設計されたリスクフレームワークである。銀行が融資ポートフォリオの予想損失を評価するために使用する信用リスクモデルを通じて、気候変動リスクを既存の規制枠組みに組み込むことを目的としている。

本フレームワークには、気候関連事象に対する資産のエクスポージャーなどの物理的リスクと、炭素排出量の削減や低炭素経済への適応にかかるコストなどの移行リスクが組み込まれている。

新ソリューションは、CERMを銀行の既存の資本フレームワークに統合し、長期的、世界的、発展的な気候変動リスクを特定し、潜在的な損失をより正確に算定するのに役立つ。

【参照ページ】
(原文)Green RWA and Finastra unveil a new platform for climate risk management
(日本語参考訳)FinastraとGreen RWA、銀行向け気候リスク管理プラットフォームを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-28

    ネイチャーポジティブ経営の重要性が増大・企業に求められる対応とは?(再掲)

    ※2024年3月5日公開済みの記事に「移行計画」「ネイチャーポジティブ宣言」に関する情報を一部更新…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-4

    ネットゼロ・バンキング・アライアンス、新たな枠組みへ移行検討―会員投票を開始

    8月27日、世界の銀行業界における気候変動対応を主導してきた「ネットゼロ・バンキング・アライアンス…
  2. 2025-9-3

    ESG資産の成長継続へ、AIとエネルギー転換が次の焦点―にBBG調査

    8月25日、ブルームバーグ・インテリジェンスは2025年春に実施したESG投資家調査を発表した。約…
  3. 国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    2025-9-3

    国内外のサステナビリティ開示動向(2024年度)ーGPIFサステナビリティ投資報告書が示す課題とは-

    8月29日、GPIFが2024年度サステナビリティ投資報告書を公表した。本報告書では、気候関連開示…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る