2月29日、ミュンヘン再保険グループの資産運用会社MEAGは、MEAG持続可能な林業エクイティ・ファンドの第1回クロージングで2億700万ドル(約310億円)の資本コミットメントを調達したと発表した。
2022年に発足した第9条ファンドは、国連SDGsのいくつかの目標に貢献することに加え、EU分類法の定義に沿った生態学的に持続可能な森林経営に投資する。
同ファンドの最初の投資は2024年前半に予定されており、米国、ニュージーランド、オーストラリアの森林地帯に焦点を当て、資産総額の5%を新たな植林に投資する。
MEAGによれば、林業投資は、他の投資クラスとの相関性が低いという利点に加え、持続可能な建設や資材を求める傾向に後押しされ木材需要が世界的に高まっているため、長期的な価値成長の可能性がある。さらに同社は、森林が生物多様性と炭素隔離を促進し、雇用とレクリエーション空間を提供することで、機関投資家が環境的・社会的側面を投資に組み入れることができると付け加えた。
最初のクローズに対する資本コミットメントは、ドイツの保険会社およびDAX上場企業グループの年金制度から寄せられた。MEAGはファンドの目標資金量を5億~7億ドル(約749億~1,049億円)に設定した。
【参照ページ】
(原文)Munich Re arm goes big for forestry fund
(日本語参考訳)ミュンヘン再保険部門、林業ファンドに大型出資