グーグル、データセンターから熱を回収し地域の暖房ネットワークに分配

5月20日、グーグルはフィンランドのハミナにあるデータセンターから排出される熱を回収し、地域の暖房ネットワークに供給するため、エネルギープロバイダーであるHaminan Energia( ハミナン・エネルギア )との新たなパートナーシップを発表した。

新たな取り組みでは、グーグルは熱をオフテイク・パートナーのハミナン・エネルギアに無償で提供する。ハミナン・エネルギアによると、同プロジェクトは、地域の地域暖房ネットワークの年間熱需要の80%を占めると予想されている。

本パートナーシップは、グーグルにとって初のオフサイト熱回収プロジェクトであり、同社は、回収した熱をできるだけ多くのデータセンターでオフサイト共有するために取り組んでいると述べた。

グーグルは、2020年に24時間365日CFEを導入することを発表し、2030年までに事業全体をカーボンフリーエネルギーで運営し、同社が事業を展開するすべての地域において、毎日毎時、電力需要とCFEの供給を一致させることを目指している。グーグルによると、データセンターは現在、97%のカーボンフリーエネルギーで稼働している。

【参照ページ】
(原文)Our first offsite heat recovery project lands in Finland
(日本語参考訳)フィンランドで初のオフサイト熱回収プロジェクトが始動

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る