資産運用会社DWS、パリ協定に準拠したETFスイートを拡充

9月5日、欧州最大級の資産運用会社であるDWSは、同社の上場投資信託事業であるXtrackersにおいて、気候変動に焦点を当てた3本の新しいETFを発売し、米国、欧州、日本の株式市場に投資するファンドでパリ協定に焦点を当てた商品シリーズを拡大すると発表した。

本ETFは、Solactive ISS ESGネット・ゼロ・パスウェイ・インデックス・シリーズに連動するDWSの最新作で、3月にはユーロ圏と先進国市場の株式に焦点を当てたこのシリーズの最初のファンドがローンチされている。

ETFの原指標は、EUのパリ協定ベンチマーク(PAB)規則に対応している。本インデックスは、同等の非ESG市場ベンチマークに対して炭素強度を50%削減し、年間7%の脱炭素化経路を継続的に提供する。

パリ協定の要件に加え、指数提供者のSolactiveは、気候変動に関する機関投資家グループ(IIGCC)のネット・ゼロ投資フレームワーク実施ガイドの勧告も考慮し、指数メンバーを炭素強度によって重み付けするとともに、SBTi(Science Based Targets initiative)とTCFD報告基準への取り組みによって重み付けすると指摘している。

【参照ページ】
(参考記事)DWS expands suite of Paris-aligned climate ETFs
(日本語訳)DWS、パリ協定に準拠したETFスイートを拡充

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…
  2. ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    2025-3-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~SEC気候開示規則の弁護を放棄ー規制後退の中で問われる企業の姿勢と対応

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-3-27

    【GPIF発表】「優れた統合報告書」と「改善度の高い統合報告書」選定結果

    3月11日、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国内株式の運用を委託している運用機関に対…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る