1月30日、水産世界大手タイ・ユニオン・グループPCLは、漁船改善プログラムと漁船行動規範(VCoC)の改訂を発表した。同社が調達する漁船にわかりやすいガイダンスを提供するとともに、漁業部門における労働と倫理のパフォーマンスと監査慣行をさらに改善した。
2017年に初めて導入されたタイ・ユニオンの漁船改善プログラムと漁船行動規範は、漁船特有の労働条件に対応している。漁船行動規範は、同社のビジネス労働・倫理行動規範の延長線上にあるもので、ともに誠実な企業文化を強化することを目的とし、人々に対する基本的責任と権利の擁護という国連グローバル・コンパクトの原則に沿ったもの。同社のサプライヤーは、新しい漁船行動規範に署名することが義務付けられており、同社のサプライチェーンに含まれるすべての漁船に適用される。
タイ・ユニオンは消費財フォーラム(CGF)と協力し、持続可能なサプライチェーン・イニシアティブ(SSCI)の海上オペレーション・フレームワークに準拠して、漁船行動規範と漁業労働・福祉プログラムを定めた。それに伴い、文言の修正、条項の解釈を行った。同時に、社会基準監査員の選定、監視、審査のプロセスと手順を含めた漁業労働福祉プログラムも強化する。改善の追跡と、一般的な監査管理のための正式なプロセスも用意した。さらに、監査員用のハンドブックも作成した。