IRENAのETAFプラットフォーム、資金コミットメントが5,700億円超え

12月5日、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、新たに4社のパートナーが加わったことにより、発展途上国でのエネルギー移行促進マルチステークホルダー型気候変動ファイナンスプラットフォーム「Energy Transition Accelerator Financing(ETAF)」に対する資金コミットメントは40億5,000万ドル(約5,700億円)に達し、COP28の当初の目標を4倍以上上回ったと発表した。

アラブ首長国連邦(UAE)の支援を受けて2021年に設立された本プラットフォームは、途上国における国家決定貢献(NDC)に貢献する再生可能エネルギープロジェクトを拡大すると同時に、エネルギーアクセスと安全保障の強化を通じて地域社会に利益をもたらし、経済発展を促進することを目的としている。

COP28では、欧州復興開発銀行(EBRD)、HSBC、国際金融公社(IFC)、多国間投資保証機関(MIGA)との協力協定がIRENAと締結された。

合意に基づき、EBRDはプラットフォームに最大10億ドル(約1,400億円)を約束した。 IFCは最大10億ドル(約1,400億円)、 HSBCは最大2億ドル(約300億円)。MIGAは、選択されたETAFプロジェクトに対して保証とリスク軽減商品を提供する。

イベント中、2023年初めにETAFに2億5,000万ドル(約350億円)の拠出を約束したOPEC基金は、プラットフォームに申請する適格プロジェクトに技術支援を提供することを目的とした追加の補助金40万ドル(約6,000万円)を約束する補足協定に署名した。

本発表は、エミレーツ開発銀行がETAFに3億5,000万ドル(約500億円)を拠出、イスラム開発銀行が2億5,000万ドル(約350億円)を割り当て、イスラム投資輸出信用保険会社がリスク回避商品を提供するなど、いくつかの重要な協定に署名した数日後に行われた。

ETAFプラットフォームは現在合計13のパートナーに達している。ETAF の他の主要パートナーには、アブダビ開発基金、アジアインフラ投資銀行、マスダール、スイス RE、OPEC 基金、米州開発銀行が含まれる。

【参照ページ】
(原文)Renewables Receive Major Boost with Pledges to IRENA’s ETAF Platform Exceeding USD 4 Billion
(日本語参考訳)IRENAのETAF プラットフォーム、資金コミットメントが5,700億円超え

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-2-13

    IFRS財団、新ガイドを発表 気候関連情報の開示を支援

    1月30日、IFRS財団は「IFRS S2に基づく気候関連開示のためのIFRS S1適用ガイド」を…
  2. 2025-2-13

    米国関税措置に対応 日本企業向け相談窓口を開設

    2月2日、日本貿易振興機構(ジェトロ)と経済産業省は、米国の新たな関税措置に対応するため「米国関税…
  3. CSDDDの実践ガイド:ステップを進めるためのヒント集

    2025-2-12

    CSDDDの実践ガイド:ステップを進めるためのヒント集

    2024年7月25日、EUにおいてコーポレート・サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDD…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る