10月31日、オーストリア化学大手OMVは、ケミカルリサイクル用の原料を生産するために、ドイツ廃棄物リサイクルインターゼロが開発した革新的な選別プラントを建設するという最終投資決定を発表した。 OMVは、ドイツ南部ヴァルデュルンに本施設を建設するために、総額1億7,000 万ユーロ(約240億円)以上を投資する。 OMVは合弁会社の株式の89.9%を保有し、10.1%はインターゼロに帰属する。
新しい工場の生産開始は2026年を予定。本工場では約120人の新規雇用が創出される。
本選別施設は、インターゼロの設備と、OMVが開発した特許取得済みのケミカルリサイクル技術「ReOil」を統合。機械的にリサイクルできないプラスチック廃棄物を貴重な資源である熱分解油に変換する。
インターゼロはドイツで軽量包装用の5つの選別工場を運営しており、年間 80万トンを超えるドイツの軽量包装廃棄物の約3分の1を選別している。 同社が開発した選別施設は、年間最大26万トンの混合廃プラスチックを処理できる。 新しい施設で使用される選別プロセスはすでに工業規模でテストされており、製品はOMVのReOilパイロットプラントで原料として正常に処理されている。
年間16,000トンの生産能力を持つ新しい ReOilプラントは現在、オーストリアにあるOMVのシュヴェヒャート工場で建設中である。 既存のパイロットプラントと同様に、新プラントは国際サステナビリティおよび炭素認証(ISCC PLUS)を取得し、サプライチェーン全体のトレーサビリティを保証し、バリューチェーンがすべての環境基準および社会基準を満たしていることを保証する。
【参照ページ】
(原文)OMV and Interzero establish joint venture to build and operate Europe’s largest sorting facility for chemical recycling
(日本語参考訳)OMVとインターゼロ、欧州最大ケミカルリサイクル・プラント建設