12月21日、持続可能なインフラ資本を提供するネクサス・デベロップメント・キャピタルは、炭素除去の新興企業スタンダード・バイオカーボンに500万ドル(約7億円)を投資し、バイオ炭製造施設の開発と規模拡大を支援することを発表した。
バイオ炭(生物学的木炭)は、森林残渣、木材、農作物廃棄物などのバイオマスを酸素のない状態で加熱することによって製造され、安定した形態の炭素を生成する。
メイン州を拠点とするスタンダード・バイオカーボンは、サステナビリティのベテラン起業家であるフレッド・ホートンとトム・ホートン兄弟によって2020年に設立され、メイン州の森林から排出される製材残渣からバイオ炭を製造している。製材残渣は、土壌改良、飼料添加物、代替コンクリート成分、PFAS(永遠の化学物質)や重金属の浄化など、幅広い用途で、より価値の高い汎用性の高い商品に変換することができる。
同社によると、今回の新規投資はメイン州エンフィールドにある同社施設での事業拡大に充てられる。スタンダード・バイオチャールは、2024年第1四半期にバイオ炭の生産を開始し、年間1万6000立方ヤードのバイオ炭の生産と3000トンの炭素の回収を見込んでいる。
【参考ページ】
(原文)Nexus Development Capital Adds Carbon Removal to Growing Portfolio with a $5M Investment in Maine-based Standard Biocarbon
(日本語参考訳)スタンダード・バイオカーボン、米国でバイオ炭製造施設を立ち上げ