12月6日、エネルギー大手エクソンモービルは、2022-2027年の企業計画全体を通じて200億ドル(約2兆円)を割り当てるという新たな目標を掲げ、低排出ソリューションをターゲットとする機会への投資計画を増加させると発表した。
エクソンの企業計画更新の一環として発表された本発表は、過去3年間で3回目の低排出ガス投資の増加を意味し、2021年初頭に特定された最初のプロジェクト30億ドル(約4,310億円)を大幅に上回る、200億ドル(約2兆円)以上の低排出ガスを追求している。その年の後半、エクソンは注目の委任状争奪戦に巻き込まれ、活動家投資家のエンジンNo.1が同社の取締役会で3議席を獲得した。これは、クリーンで再生可能なエネルギー源への世界的なエネルギー転換を推進する投資家にとって大きな勝利となった。エクソンは2022年の投資家説明会で、150億ドル(約2兆円)以上の低排出ガス投資を行うと発表した。
エクソンは、炭素回収とCO2利用に特化したエネルギー企業であるデンベリーを最近50億ドル(約7,188億円)で買収したが、買収には、世界最大の1300マイルのCO2パイプラインネットワークと、炭素隔離のための成長中の不動産ポートフォリオが含まれている。
エクソンモービルによると、投資計画の約半分は、顧客の温室効果ガス排出量削減に焦点を当てた低炭素ソリューション事業を支援する。エクソンは、リチウム、水素、バイオ燃料、炭素回収・貯留などの事業機会を追求し、2030年までに約15%のリターンと年間50トン以上の第三者排出量削減を見込んでいる。
エクソンは、2030年までに年間約100万台のEV製造に必要な量のリチウムを生産することを目標としている。
その残りは、2030年の排出削減計画と2050年のスコープ1と2のネット・ゼロ目標を支援するために、自社の排出削減に使用される。
【参照ページ】
(原文)ExxonMobil Corporate Plan more than doubles earnings potential from 2019 to 2027; 18% compound annual earnings growth significantly outpaces peers1 On track to deliver ~$14 billion of further earnings and cash flow growth potential over the next four years
(日本語参考訳)エクソン、低排出機会への支出を約2兆円に増額