12月6日、ヘルスケアおよびライフサイエンスに特化したソリューションプロバイダーであるサーモフィッシャーサイエンティフィックは、2030年までに全世界で再生可能エネルギーによる電力を80%達成するという新たなコミットメントを発表した。
新たな目標は、2022年後半にサーモフィッシャーが発表した、2030年までに事業活動におけるスコープ1と2の排出量を50%以上削減するという目標に続くもので、目標達成に向けた取り組みの1つとして、自社施設における再生可能電力の導入を加速することによる化石燃料からの脱却が強調されている。同社はまた、2050年までにネット・ゼロ・エミッションを達成するために、2026年までに米国内の全拠点を100%再生可能エネルギーで賄う計画も発表しており、昨年はエネルとの間で、米国内の電力消費量の半分に相当する再生可能エネルギーを供給する契約を結んだと発表した。
サーモフィッシャーは、新たなコミットメントと並行して、太陽光発電の開発業者であるイブ・ヴォグトと15年間の仮想売電契約(VPPA)を締結したことも発表した。
新しいVPPAは、生物分析試験会社のユーロフィンズ・サイエンティフィックも参加した統合契約の一部であり、サーモ・フィッシャーは、年間約19万2000メガワット時の再生可能電力を供給するib vogtのSerbal太陽光発電プロジェクトの91メガワット分を契約し、ユーロフィンズ・サイエンティフィックは、同プロジェクトの36メガワット分を受領する。スペインを拠点とするこの太陽光発電プロジェクトは、2025年1月に稼働する予定である。
【参照ページ】
(原文)Thermo Fisher Scientific Establishes 2030 Renewable Electricity Goal and Solar Power Purchase Agreement with ib vogt
(日本語参考訳)サーモ・フィッシャー、全世界で80%の再生可能エネルギーによる電力供給を約束