ValeroとDarling、世界最大級のSAFプロジェクトに約406億円を投資

ValeroとDarling、世界最大級のSAFプロジェクトに約406億円を投資

1月31日、石油化学および燃料企業のValeroと、廃棄物を原料とした持続可能な製品と燃料を提供するDarling Ingredientsの合弁会社であるDiamond Green Dieselは、世界最大級の持続可能な航空燃料(SAF)施設を進めるための最終投資決定を発表した。本プロジェクトの総事業費は3億1,500万ドル(約406億円)との見積もりだ。

SAFは、現在、世界の温室効果ガス(GHG)排出量の2~3%を占める航空産業の脱炭素化を促進する重要な手段の一つと考えられている。SAFは一般的に、廃油や農業残渣など、持続可能な資源から製造される。SAFは、従来の燃料と比較して、85%ものライフサイクルのGHG排出量を削減できる見込みだ。

Diamond Green Dieselは、Darlingの原料とValeroの生産・販売物流を組み合わせ、リサイクルされた動物性油脂、使用済み食用油、非食用コーン油から再生可能燃料を生産する。

新しいプロジェクトは、テキサス州ポートアーサーにあるValeroの製油所の近くにある同社の年間4億7,000万ガロンの再生可能ディーゼル工場で、工場の生産能力の約半分をSAFに提供する。

【参照ページ】
(原文)Diamond Green Diesel (DGD) Approves a Sustainable Aviation Fuel Project at Port Arthur, Texas
(日本語参考訳)ValeroとDarling、世界最大級のSAFプロジェクトに約406億円を投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る