Deep Sky、ビル・ゲイツ氏が設立した気候ソリューション基金から最大4000万ドルの助成金を確保
12月18日、ケベック拠点の炭素除去プロジェクト開発企業であるDeep Skyは、ビル・ゲイツ氏が設立した気候ソリューション基金のBreakthrough Energy Catalyst(Catalyst)から最大4000万ドルの助成金を確保したと発表した。この資金は、特定の条件を満たすことを前提に、炭素除去施設のDeep Sky Alphaの建設および直接空気回収(DAC)技術の研究・試験に充てられる予定である。Deep Sky Alphaでは、複数の革新的なDAC技術を導入し、大規模商業化に向けたコスト削減を目指す。
Catalystのプログラムは、大規模な実証プロジェクトや初の商業規模プロジェクトを支援するもので、インパクトが大きく拡張可能な気候変動技術を持つプロジェクトに優先的に資金提供を行う。Deep Sky AlphaはDeep Skyの最初の炭素除去施設で、2025年春までに運用を開始し、カーボンクレジットの提供を予定している。
この助成金により、Catalystはカナダでの大規模な炭素除去および貯留インフラの構築に向けたDeep Skyの取り組みを支援する。Deep Skyは、DACおよび海洋回収技術の中から最も有望なものを採用し、高品質なカーボンクレジットを市場に提供することを目指している。同社の施設は再生可能エネルギーを活用し、カナダの自然資源を活かして炭素除去の世界的リーダーとなることを目指している。
【参照ページ】
(原文)Deep Sky Secures $40M Grant from Breakthrough Energy Catalyst to Scale Direct Air Capture
(日本語参考訳)ディープスカイ、ブレークスルーエネルギーカタリストから4,000万ドルの助成金を獲得し、直接空気回収を拡大