UAW、フォードと過去最高額で暫定合意

10月25日、全米自動車労働組合(UAW)は、ビッグスリーでの41日間にわたるストライキを経て、フォード・モーターとの暫定合意を発表した。

ショーン・フェインUAW会長とチャック・ブラウニングUAW副会長によるビデオ演説で、組合幹部は合意の詳細を説明した。

フェイン氏とブラウニング氏が説明したように、本協約の利益は2019年協約の利益の4倍以上と評価され、フォード労働者が過去22年間に受け取った賃金を上回る基本賃金の上昇をもたらす。協約は2028年4月まで基本賃金を25%引き上げ、最高賃金を累積で30%以上引き上げて時給40ドル(約6,000円)以上とし、初任給を68%引き上げて時給28ドル(約4,000円)以上とする。

フォードで最も賃金の低い労働者は協約期間中に150%以上の賃上げを受け、一部の労働者は批准と同時に直ちに 85%の賃上げを受ける。

本協約は、生活費手当や3年間の賃金昇給など、大不況時に失われた主な給付を復活させるとともに、組合内で分裂していた賃金階層を解消する。また、工場閉鎖をめぐる歴史的なスト権も盛り込まれており、これは当組合にとって初めてのことである。

【参照ページ】
(原文)UAW Reaches Tentative Agreement on Record Contract with Ford Motor Company
(日本語参考訳)UAW、フォードと過去最高額で暫定合意

関連記事

“ホワイトペーパーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-7-23

    シェルパ、東洋経済新報社とシステム連携契約を締結

    7月23日、シェルパ・アンド・カンパニー株式会社が開発・提供する企業向けESG情報開示支援クラウド…
  2. 2024-7-17

    GRI、新たにCSRD/ESRS開示のためのサポートサービスをリリース

    7月10日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新しいGRI-ES…
  3. 2024-7-17

    JCI、1.5℃目標に整合する2035年目標を政府に求める。216団体が賛同

    7月8日、気候変動イニシアティブ(JCI)は、「1.5度目標と整合する野心的な2035年目標を日本…
ページ上部へ戻る