エネルギー貯蔵のスタートアップField、約370億円を調達

7月25日、蓄電池開発企業Fieldは、インフラに特化した投資マネージャーDIF Capital Partnersから2億ポンド(約370億円)の投資を受け、英国および西欧におけるグリッド規模の蓄電池プロジェクトのパイプラインを加速させることを目的とした資金調達を発表した。

エネルギー貯蔵ソリューションは、エネルギー転換の重要な投資分野として浮上している。風力や太陽光など多くの再生可能エネルギー源が断続的な発電という性質を持ち、エネルギーが無駄にならないようにしながら24時間体制でエネルギー需要を満たす必要があることから、蓄電は急速に拡大するクリーン・エネルギー転換の主要課題となっている。

2021年に設立され、ロンドンを拠点とするFieldは、蓄電池サイトの開発、建設、運営を行い、需要の少ない時間帯に発電された再生可能エネルギーを貯蔵し、需要の多い時間帯に利用できるようにしている。

同社は、英国および西欧で4.5GWhのグリッド規模バッテリー蓄電プロジェクトのパイプラインを持ち、英国では210MWhのプロジェクトが建設中または建設間近。現在グレーター・マンチェスターのオールダムで最初の20MWhサイトを運営している。

【参照ページ】
(原文)DIF CAPITAL PARTNERS TO INVEST £200 MILLION IN UK BATTERY STORAGE DEVELOPER AND OPERATOR FIELD
(日本語訳)エネルギー貯蔵のスタートアップField、2億ポンドを調達

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る