4月17日、不動産とインフラに特化したESGデータプロバイダーであるGRESBは、成長株投資家ジェネラル・アトランティックの気候変動に特化したファンドであるBeyondNetZeroによる過半数の出資を発表した。
2009年にアムステルダムに設立されたGRESBは、不動産およびインフラ投資向けに標準化・検証されたESGデータをグローバルに提供している。GRESBは、ESGデータの検証、スコアリング、独自ベンチマークを行い、投資家やアセットマネージャーを含む金融セクター参加者にビジネスインテリジェンス、エンゲージメントツール、規制報告ソリューションを提供している。GRESBは、不動産、不動産開発、インフラ・ファンド、インフラ資産のベンチマークを毎年発表しており、昨年は75カ国にわたり2,084の不動産ポートフォリオと企業、687のインフラ資産、172のインフラ・ファンドを対象とし、総資産額8.8兆ドル(約1,361兆円)に相当する。
2021年に設立されたBeyondNetZeroは、気候変動と大規模に闘う可能性を秘めた高成長ビジネスを特定し、支援することを目指している。このベンチャーは、サプライチェーン、産業プロセス、製品の脱炭素化、エネルギー効率化ソリューション、資源保全、排出量管理・測定・貯蔵・除去という4つの中心的テーマに焦点を当てている。ジェネラル・アトランティックは2022年、BeyondNetZeroの最終クローズで35億ドル(約5,416億円)を調達したと発表した。
両社によると、買収後、ジェネラル・アトランティックはGRESBと提携し、金融市場全体への影響を加速させることを目的とした戦略的拡大と製品革新を通じて、GRESBの次の成長段階をサポートする。
GRESBの株式の過半数は、2020年にGRESBに最初に投資したオルタナティブ資産会社サミット・パートナーズから取得される。サミット・パートナーズはGRESBの少数株式を保有し、GRESBの経営陣もGRESBに再投資する。