JYPエンターテインメント、腐敗防止マネジメントシステム国際認証を取得

1月22日、韓国芸能大手JYPエンターテインメント(JYP)は、英規格策定機関BSIから、腐敗防止マネジメントシステム(ISO 37001)国際認証を取得したと発表した。同規格の取得は、韓国のエンターテイメント業界初となる。

ISO 37001は、2016年に国際標準化機構(ISO)が構築した反腐敗経営システム規格である。組織内の役職員または代理人など第三者による贈収賄、横領、人事採用の不正をはじめとする腐敗関連行為を防止し、監督できる包括的な国際標準の腐敗防止経営システム体系を指す。同規格はまた、組織が腐敗、贈収賄から解放されるための必要要件を明示し、指針を提供している。

JYPはISO 37001認証要件に適合する腐敗防止マネジメントシステムの構築及び国際認証のために、全社的な腐敗リスクを専門的なレベルで診断し、評価した。その結果が認められ、国内エンターテインメント企業として初めてBSIからISO 37001認証を取得した。

JYPはESG経営及び国際レベルのガバナンス体制強化のための取り組みを進めており、2022年8月、地球・社会・人の変革でリーダーを目指すと表明した。

同社は、2022年3月に新規女性社外取締役を選任し、取締役会の独立性と多様性を確保し、EDM社会貢献活動とともに健康的な生活の場を作るエコCSR事業「Love Earth」、グローバル環境ネットワーク「1% for the Planet」メンバー活動、使用電力を100%再生可能エネルギーで調達する自主的キャンペーン「RE100」参加など、環境影響低減のための実践も行っている。

【参照ページ】
JYP Entertainment, the first in the industry to acquire the Royal Standards Institute’s ‘ISO 37001’ anti-corruption management system international certification [Official]

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る