10月17日、国連グローバル・コンパクト(UNGC)の水レジリエンス・イニシアティブ「Water Resilience Coalition(WRC)」は、インドにおける清潔な水と衛生(WASH)へのアクセスを改善するためのプログラム「Women + Water Collaborative」の立ち上げを発表した。
アパレル大手米GAP、食品世界大手米カーギル、製薬大手英グラクソ・スミスクライン(GSK)の3社が本プログラムに参画。クリシュナ流域とゴダヴァリ流域を皮切りに、インドの水不足のコミュニティにおける健康、生活、気候変動への耐性を改善するため、本プログラムの立ち上げに至った。
本プログラムは、アパレル、バイオ医薬品、農業などさまざまな分野の企業が、同じコミュニティでWASHへのアクセスを提供するために、共通の目標、評価基準、ガバナンスをもって団結した初めての試みである。ベースとなるのは、2017年から2023年にかけて実施された米国際開発庁(USAID)での「Women + Water Alliance」。本プログラムは、アジア、アフリカ、南米、北米で進行中の15流域における21の集団行動プロジェクトのひとつである。
Women + Water Collaborativeは、雨水利用などの方法による水の補給と保全を通じ、優先河川流域における水の利用可能性と質を向上させる。また、安全な飲料水と、気候変動に強い衛生設備・サービスをコミュニティに提供する。インドの農村部では女性が水の収集と利用において重要な役割を担っているが、水資源に関する意思決定への参加は依然として低い。本プログラムでは、女性のリーダーシップを活用することで、コミュニティが水と衛生設備を公平に利用できるようにする。
【参照ページ】
(原文)Water Resilience Coalition and WaterAid Joined by Gap Inc., Cargill, and GSK to Improve Access to Water in India as Part of the Coalition’s 2030 100-Basin Plan
(日本語参考訳)WRC、インドでの水アクセス改善プログラム開始。GAP、カーギル、GSKと協力