ネスレ、コーヒー零細農家向け天候保健プログラムの実証を開始

10月2日、食品世界大手スイスのネスレは、同社コーヒーブランド「ネスカフェ」にコーヒー豆を供給する800以上の零細農家を対象に、インドネシアで天候保険プログラムを試験的に開始することを発表した。同社は、英小規模農家保険NGOブルーマーブル・マイクロインシュアランスとの共同で本保険制度を開始する。本保険は、農家が降雨や干ばつといった予測不可能な天候パターンに対処できるよう、経済的な保護を提供する。

本イニシアティブは、コーヒーの長期的なサステナビリティをサポートし、農家の生活向上を支援するというネスカフェのビジョンである「ネスカフェプラン2030」の一環である。ネスレは、実証結果に基づき、本取り組みを世界中の他のネスカフェの調達拠点に拡大するかどうかを決定する。

ネスレは、バイオバーシティ・インターナショナルと国際熱帯農業センター(CIAT)と協力し、リジェネラティブ農業実践ガイド「Regenerative Agriculture for Low-Carbon and Resilient Coffee Farms – A Practical Guidebook」を作成している。また、コーヒーのサステナビリティ・プログラムである「Nescafé Plan 2030」「Nespresso AAA Sustainable Quality」プログラムも実施している。

【参照ページ】
(原文)Making coffee farming more resilient: Nestlé enters partnership to provide farmers with weather insurance and contributes to new regenerative agriculture guidebook
(日本語参考訳)ネスレ、コーヒー零細農家向け天候保健プログラムの実証を開始

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る