イージージェット、エアバスのDACCS型カーボンクレジットと契約

10月9日、英格安航空大手イージージェットは、航空機世界大手仏エアバスと炭素除去イニシアティブの契約を締結したと発表した。エアバスは、直接大気回収・貯蔵(DACCS)を使用し、吸収・除去系のカーボンクレジットを提供する。

DACCS技術は、高出力の抽出ファンを使用して、空気から直接CO2をろ過・除去する。大気から除去されたCO2は、地下の貯水池に安全かつ恒久的に貯蔵される。航空機の運航中に大気中に放出されるCO2は、発生源から直接除去することはできないが、DACCSを使えば、大気中から同量のCO2を抽出することができる。本技術は、持続可能な航空燃料(SAF)の使用など、他のCO2削減技術を補完するもの。

イージージェットは、2022年にエアバスと協定を結んだ最初の航空会社のひとつであり、検証された耐久性のあるカーボンクレジットの事前購入の可能性について交渉に参加することを約束。カーボンクレジットはエアバスのパートナーである1PointFiveによって発行される。エアバスと1PointFiveとの契約には、4年間で納品される40万トンの炭素除去クレジットの事前購入が含まれている。

【参照ページ】
(原文)easyJet signs up to Airbus’ pioneering carbon removal solution
(日本語参考訳)イージージェット、エアバスのDACCS型カーボンクレジットと契約

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    2025-7-17

    複雑化する制度を整理:課題別サステナビリティ情報開示の進め方

    サステナビリティ情報開示の実務の“今”に応じたオリジナル解説記事のご案内 サステナビリティ情…
  2. 2025-7-17

    カリフォルニア州、企業の気候情報開示でFAQを発表 – 報告義務の具体策示す

    7月9日、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、州内で事業を行う大企業に温室効果ガス(GHG)…
  3. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-7-16

    GX/GX-ETSと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    ※本記事は、2025年3月に発行した記事に最新のGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る