7月27日、Home Depotは、2030年までに販売製品の使用による排出量を25%削減する目標や、スコープ1と2の排出量を2020年比で42%削減するその他の2030年のコミットメントを含む、一連の新しい気候関連目標を発表した。
スコープ3(企業が直接管理できないバリューチェーン全体から発生する排出量)は、Home Depotの排出量フットプリントの70%以上を占めており、「販売製品の使用」は同社にとって最も重要なスコープ3のカテゴリーである。
新目標は、Home Depotの2023 ESG報告書の発表と同時に発表された。この報告書には、製品のエネルギー効率を改善するためにサプライヤーと協力することや、高効率の電動化製品の販売を優先することなど、製品の排出量に対処するための同社の計画の詳細も含まれている。同社はまた、先月発表した、2028年までに芝刈り機を含む屋外用電動機器の米国およびカナダでの販売台数の85%以上を充電式バッテリーで駆動させるという目標と、省エネ製品の適切な使用を通じて2026年までに顧客が6億ドル(約856億円)のエネルギーコストを節約できるようにするという目標など、これらの改善を促進するための2つの目標についても概説した。
Home Depotは、Science Based Targets initiative(SBTi)の基準に従って新しい目標を策定し、SBTiの承認に提出したと述べた。
Home DepotのESG報告書に含まれる新たな持続可能性目標には、2026年までに水使用量を1,000億ガロン削減すること、2028年までに新規SKUのプライベート・ブランドの繊維包装をすべて堆肥化、リサイクル可能、またはリサイクル可能なものにすること、2025年までにトップクラスの戦略的サプライヤーがビジネスに関連した持続可能性目標を公言するよう動機付けること、第一線で働く従業員に対して1,000万時間のトレーニング、リーダーに対して250万時間のリーダーシップ・トレーニングを実施すること、などが含まれる。 2028年までに、第一線で働く従業員に対して1,000万時間、リーダーに対して250万時間の研修を実施し、リーダーのキャリアアップと能力開発を支援する。
【参照ページ】
(原文)HIGHLIGHTS FROM THE HOME DEPOT’S 2023 ESG REPORT
(日本語訳)ホーム・デポの2023年版ESGレポートのハイライト