7月11日、米国ワシントンD.C.-米州開発銀行(IDB)は、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と、再生可能エネルギー投資への資金動員を目指す世界的イニシアティブであるエネルギー転換加速融資(ETAF)プラットフォームに参加することで合意した。そのコミットメントの一環として、IDBはラテンアメリカ・カリブ海地域の再生可能エネルギープロジェクトとエネルギー転換技術に、最大1億米ドル(約141億円)の共同融資を行う予定である。
アラブ首長国連邦の支援を受けたETAFプラットフォームは、当初2030年までに10億米ドル(約1410億円)を動員することを目標としていた。しかし、IDBなどの新たなパートナーの参加により、プラットフォームの資本コミットメントは12.5億米ドル(約1,765億円)となり、今年この目標を達成した。IRENAは、そのグローバルなリーチとエネルギー転換に関する知識を活用し、ラテンアメリカとカリブ海諸国の新興市場におけるエネルギー転換プロジェクトのパイプラインを積極的に開発している。これらのプロジェクトは、IDBを含む関心のあるETAFパートナーに資金提供と支援の可能性を提示する予定である。
知識の共有とキャパシティビルディングを促進するため、IRENAはIDBと連携して、プロジェクトの選定基準、プレゼンテーションの要件、融資のマッチングに関するガイダンスを提供することを目的としたウェビナー、ワークショップ、その他の活動も開催する。これらの努力は、COP28に向けた「国別決定貢献(NDC)」と「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現に貢献するものである。
【参照ページ】
(原文)IDB Backs IRENA’s ETAF with Potential Investment of up to USD 100 Million
(日本語訳)IDB、IRENAのETAFを支援 最大1億米ドルを投資可能